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2021.09.02 鵜沼 一郎 |
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虹を翔る覇者!大北海道大陸の気高き怪物と対峙し、魂震える! |
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瓜時(かじ)の月。日盛り。
生い茂る熊笹の茂みをヤブコギしてオホーツク海に注ぐ初夏の河川に入渓。勿論、ラジオを鳴らし、懐には爆竹、腰には携帯蚊取りと山刀、そしてカウンターアソート(熊よけスプレー)という熊対策フル装備は必携である……。
斜度の緩い、大北海道大陸特有の流れにミノーをテヤッ!とキャストすることを繰り返し、アップストリームで探る。日差しは強いが、北の流れは少しひんやりとして遡行が気持ち良い。
可愛い子、そこそこの奴、数匹の眉目よきニジマスとの出会いを果たし、気を吐いた其の矢先、それは来たのだった。ゴトリ!となって、グングングン!と引き、流れを跨いで対岸に張り付いたそれは、なかなかどうして融通が利かない猛者だったが、つばぜり合いのやりとりのち観念し、ボクのネットに収まったのだ……。
流れに横たわり、淡麗な水に浸かったそれは、龍のようないかつい顔つきの雄のワイルドレインボーは、53センチだった。山の神様に深く感謝して、龍のようなそれをそっと流れに戻す……。
止めどなく溢れる幸せに包まれ、幾ばくか朦朧としつつ、森に響き渡る春ゼミのけたたましい声に送られて、その場をあとにした……。良き釣りと出会いを。ラヴ&ピース。
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使用タックル |
ライン:APPLAUD GT-Rトラウト スーパーリミテッド 10Lb ロッド:DAIWA シルバークリーク AGS 66ML リール:DAIWA セルテート2500 ルアー:DAIWA シルバークリーク ミノー 61S
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61 62 63 64 65 |
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